学芸員自然と歴史のたより「東京湾にある3つの海堡(かいほ)」

 明治から大正時代にかけて、首都東京を守るために3つの島がつくられました。

 これら3つの人工島は「海堡」と呼ばれ、東京湾要塞の中でもとりわけ長期間をかけて整備された大掛かりな国家プロジェクトでした。

 ここで、3つの海堡の建設時期と建設期間を紹介したいと思います。

 第一海堡は、明治14~23年(1881~1890年)に建設され、建設期間は9年。

 第二海堡は、明治22年(1889年)から大正3年(1914年)に建設され、建設期間は25年。

 第三海堡は、明治25年(1892年)から大正10年(1921年) に建設され、建設期間は29年。

 最も建設期間が長かったのは、第三海堡で、当時、世界最先端といわれた技術により水深39mの海に建設されました。しかし、完成直後の大正12年に発生した関東大震災によって壊滅的な被害を受け、海中から引き揚げられた構造物が追浜展示施設とうみかぜ公園に展示されています。これらの構造物の一部は、神奈川県と横須賀市の重要文化財に指定され、当時の建設技術の高さなどを体現しています。

 2番目に建設期間の長かった第二海堡ですが、博物館では、歴史遺産としての価値に加えて、この人工島にみられる動植物の生態環境にも注目しています。また、第二海堡では、東京湾を往来する多くの船をより近い距離で間近にみることが出来ます。今、この第二海堡に実際に上陸して島内を見学できる「上陸トライアルツアー」が開始されることになり、話題となっています。よろしければ、第二海堡の「上陸トライアルツアー」について紹介する下記のリンクもご覧いただければ幸いです。(近代建築学担当:菊地)

http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/2150/nagekomi/20180810dainikaihoutrial.html

 

 海から見た第二海堡(1)

 海から見た第二海堡(2)

 海から見た第二海堡(3)

 

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