学芸員自然と歴史のたより「「たんぽぽ」を観察してみよう」

 身近な春の植物「たんぽぽ」も咲き終わり、「綿毛(わたげ)」を目にするようになりました。博物館のまわりでみられる「たんぽぽ」の多くは、セイヨウタンポポという外来種です。日本には在来の「たんぽぽ」もあり、近年の研究では、在来の「たんぽぽ」(このあたりではカントウタンポポ)と外来のセイヨウタンポポとの間の雑種が多いという結果も知られています。

セイヨウタンポポの綿毛

カントウタンポポ

 さて、「たんぽぽ」の「花」は、一見ひとつの花のようですが、よく見るとたくさんの小さな花(小花[しょうか])が集まっていることがわかります。「たんぽぽ」の「花」のように、小花が集まったものを頭花(とうか)と呼びます。


頭花の断面模型

 タンポポのなかま(キク科タンポポ属)は、世界におよそ400種知られています。このグループには<中空の茎の先に1個の頭花をつけ、小花は数十~二百個ある>という特徴があります。博物館のまわりの「たんぽぽ」の小花はいくつあるでしょうか?数えてみたところ、約150個(N = 3)あることがわかりました。


小花をならべた写真

 小花の花びらは1枚のようにみえます。よく見ると、その先はギザギザしていて、実は5枚の花びらが結合していることがわかります。

花の拡大写真

 

小花の拡大模型

 花が咲き終わると「わたげ」をつけた実ができます。この「わたげ」は冠毛(かんもう)といいます。果実が熟すると茎を長く伸ばし、パラグライダー状の冠毛が風にのって、遠くまで種子が運ばれるのです。

綿毛をつけた茎が伸びている様子

 ここで紹介した「タンポポの花のつくり」については、「横須賀市博ムービーチャンネル」でも解説予定です。是非動画もごらんください。(植物学担当:山本)

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