学芸員自然と歴史のたより「幕末の津波被害を描いた絵図」

 周知のように、1854年(安政元年)と翌2年に続いて「安政の地震」が南関東地方を襲いました。

 特に安政元年の時には、津波の被害もありました。三浦半島内でも橋が落ちたりしたほどです。露西亜のディアナ船が伊豆の下田湊で被災したことはよく知られています。その時、下田湊の被害の様子を描いた絵図があります。

 「朱引之内津波之節、汐入之場所」は、現在の下田駅より海側が全て波に洗われたことを示しています。また、付箋によってディアナ号が、湊の真ん中から北側の赤崎と「トリカサキ」の間に漂着したこともわかります。全戸数856軒の内838軒が流失・半壊したと言われます。(文献史学担当:安池)

 

(仮題)下田湊絵図

 

拡大図

 

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