ニュートリノをとらえる!

宇宙から飛んできたニュートリノが水に入ってきて,水を作っている酸素や水素の中の電子にたまたま(非常にまれですが)しょうとつするときがあります。すると,ニュートリノにはじき出された電子は光の速さで動き,そのときわずかな光を出すのです。この光をチェレンコフ光といいます。このチェレンコフ光を見ることができればニュートリノを見つけたことになります。

そこで,とらえようのないニュートリノが本当に飛んできたことを確かめるために,小柴先生たちは次のような実験装置を作ることにしました。
ほかのものにじゃまされない岐阜県にある神岡鉱山の地下深くに,直径14メートル,深さ16メートルの巨大なプールを作って3000トンの水を入れました。そして,ごくわずかなチェレンコフ光をとらえるために,その内側に巨大な電球のような形をしたセンサー(光電子増倍管)を1000個もとりつけました。この巨大な実験装置をカミオカンデといいます。
このために開発された光電子増倍管は,弱い光を強くして観測できる装置で,月で着けたライターの火を地球で観測できるほどに強くする能力を持っています。
この装置を使って,小柴先生はニュートリノが太陽からくることを見つけました。このことで太陽のエネルギーのもとが核融合反応であることがわかったのです。
 さらに大マゼラン星雲で1987年に観測された超新星SN1987Aの爆発で生まれたニュートリノを,このカミオカンデが世界で初めて観測しました。
●「ニュートリノ」は…?
●超新星爆発とは?


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