学芸員自然と歴史のたより「消火弾、その実力は?」

 先日、博物館で消防訓練を実施しました。1月26日の文化財防火デーに合わせるかたちで毎年行われています。

 

消防訓練の様子

 

 さて、現在開催中の特別展「なつかしの道具展~遊んで学ぶ博物館~」では、昭和11年製の消防車や消火弾を展示しています。みなさんは、消火弾と聞いてどんな物かイメージできますか?

 今回展示している消火弾は、玉ねぎほどの大きさのガラス製の容器に消火剤が入っているもので、火に向かって投げて使います。この消火弾は昭和初期に販売されていたものですが、戦前の特許を調べるとそれ以降も様々な消火弾が開発されました。特許があるからといって販売されていたとは限りませんが、消火弾の形を改良したり、消火剤を変えたりしていたようです。消火弾の中身は、消火剤か砂がほとんどだったのですが、なかには海草を入れたものもありました。乾燥させたコアマモ(海草)(注1)を袋に入れ、いざとなったら水を含ませ投げたようです。海草の消火弾はもちろんですが、消火剤でも砂でも少量ですから、その実力は定かではありません。だからといって、大切な資料を使って検証することはできませんが…。

注1)本品の説明書では「「コアマ」藻」と表記されています。

消火弾

 

 現在では建物の防火性も高まり、消火器具の性能も向上していますが、やはり火事を起こさないことが肝心です。みなさんもくれぐれも火の用心を。(民俗学担当:瀬川)

 

 

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