学芸員自然と歴史のたより「シーズン到来!磯(いそ)遊びに行こう!!」

 陽気はすっかり初夏となって「休日にはどこかにお出かけ」という方もおおいのではないでしょうか。そこでおすすめなのが「磯遊び」や「磯の自然観察」です。

 海には「潮汐(ちょうせき)」という現象があって、およそ1日に2回、海面の高さが上昇する「満ち潮(上げ潮)」と、低下する「引き潮(下げ潮)」が繰り返されています。これは月と太陽の引力に海水が引き寄せられることで生じるもので、満月と新月の前後4日は「大潮」と呼ばれ、潮汐による海面の高さの差が大きくなります。この海面の高さの差の最大値は、横須賀周辺の東京湾で約180cm、相模湾で約160cmに達します。そして、地球が太陽の周りを回るときの地軸の傾きの影響により、北半球では春から夏にかけて日中に海面の高さが低くなって、ふだんは海に沈んでいるたくさんの「磯」が姿をあらわし、さまざまな生き物を見つけることができるようになるのです。特に潮が引いた磯にできる海水の水たまり「潮だまり(タイドプール)」は絶好の観察ポイントです。

 どのくらいの生き物が見られるのか、当館付属天神島臨海自然教育園の磯を例にあげてみると、イソギンチャクのなかま、エビ・ヤドカリ・カニのなかま、貝のなかま、ナマコ・ヒトデ・ウニのなかま、魚のなかまなど、100種類以上を見つけることができます。その中でもナマコ・ヒトデ・ウニなどのなかま「棘皮動物(きょくひどうぶつ)」は、陸上はもちろん、淡水の川や湖などにもいない、海でしか見られない動物です。また、貝殻が退化した巻貝であるウミウシのなかまは「海の宝石」と呼ばれるほど美しいものが多く、とても人気があります。ぜひ一度見に来てください。

 磯遊びには守っていただきたい事柄があります。一つは、漁業の対象になっている生き物は捕まえないこと。これは法令に違反する行為になり、処罰の対象になってしまいます。もう一つは自然に与えるダメージをできるだけ少なくすること。むやみにたくさんの生き物を捕まえたり、傷つけたりせずに優しく見守ってください。また、観察のため磯に転がっている石を裏返した場合には必ず元に戻しておいてください。そうすることで、次に訪れた時にまた同じように自然を楽しむことができるようになります。

 ルールやマナーを守って楽しく遊びながら自然を学びましょう。(海洋生物学担当:萩原)

 

潮が引いた磯にできた「潮だまり(タイドプール)」

シロウミウシ

ルールやマナーを守って楽しく観察しましょう

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